刑務所から出所したり、留置場から保釈されて一度は親元に帰ってくることがありますね。
親としてへ複雑な気持ちになることがあります。
「また薬物を使用したらどうしよう?」
「どこかへ行ってしまって連絡が取れなくなったらどうしよう?」
「家で暴れたらどうしよう?」
「悪そうな友達が訪ねてきたらどうしよう?」
親の頭の中では、まだ起こっていないことを悪い方に考えてしまいがちです。
その反面で、この子は親の元にいなければ住むところもないし、食事も出来ないし、もっとエスカレートすると生きていけないから可哀そうと考えてしまったり。
そして、小遣いをあげたり、洗濯をしてあげたり、三度三度の食事の世話をしてあげたり。
我が家の場合は気分転換と称して、家族でドライブにまで連れて行ったりしました。
なんと、何を思ったか記念撮影までしていました。
その時の写真が出てきましたが、誰一人笑顔はなく、表情も乏しく、残念な感じです。
その時は良かれと思ってした行動ですが、お金を渡す必要もないし、掃除・洗濯・食事の支度は自分で出来ることですね。
こうして家族は現実を冷静に受け止めることができず、妙に「親として今やってあげること!」と勘違い行動をしてしまいがちです。
まして初犯となれば親も子も初めての経験で、本人はその時にどう感じたかはわかりませんが、少なくとも親は 天地がひっくり返る! 奈落の底へ落された! 世も末だ!
大げさではなく、一瞬にして頭の中がグルグル回ります。
今だからこそ冷静に当時のことを思い出してブログを綴っていますが、私たち夫婦も典型的な子離れできない共依存の強い夫婦でした。
今でも共依存が邪魔して、「またお節介やっちゃった」、「また余計なこと言っちゃった」。そんなことは多々ありますが、当時よりは減ってきたと思いたいです。
親の「共依存」という病は厄介でなかなか回復しませんが、本人は回復施設に繋がり仲間と共に生活していけば、親より回復が早いと思います。
親はなかなか「どうしよう?」から抜け出せず、誰にも言えず相談も出来ず何年も年月が経ってしまうことが少なくありません。
それでも運よく薬物使用がばれなかったり、つかまらなければ日々は過ぎていくでしょう。
しかしそれは本人に対しても自分自身にも無駄でもったいない時間です。
何度も書きますが、家族会に参加して親の回復の道を共に歩みましょう~