5月の家族会状況

やっと世間ではゴールデンウイークも終わり、ダルクも日常業務に戻ったと思います。


今月のビリーブ家族会の日程です。


5月4日 浜松
5月8日 三島
5月11日 静岡合同
5月18日 浜松
5月25日 静岡


そして明日は三島家族会開催です。
三島市生涯学習センターの5階です。
部屋のドア部分に「ビリーブ家族会」とシールを貼ってありますのでお入り下さい。
都合で遅れてきても、早退しても大丈夫です。


立体駐車場があります、チケットを受け付けで渡すと1時間無料になります。


休憩時間にはオヤツタイム有りです。


ではお待ちしております。

「どうしよう?」から抜け出して!

刑務所から出所したり、留置場から保釈されて一度は親元に帰ってくることがありますね。
親としてへ複雑な気持ちになることがあります。


「また薬物を使用したらどうしよう?」


「どこかへ行ってしまって連絡が取れなくなったらどうしよう?」


「家で暴れたらどうしよう?」


「悪そうな友達が訪ねてきたらどうしよう?」


親の頭の中では、まだ起こっていないことを悪い方に考えてしまいがちです。


その反面で、この子は親の元にいなければ住むところもないし、食事も出来ないし、もっとエスカレートすると生きていけないから可哀そうと考えてしまったり。


そして、小遣いをあげたり、洗濯をしてあげたり、三度三度の食事の世話をしてあげたり。
我が家の場合は気分転換と称して、家族でドライブにまで連れて行ったりしました。
なんと、何を思ったか記念撮影までしていました。
その時の写真が出てきましたが、誰一人笑顔はなく、表情も乏しく、残念な感じです。


その時は良かれと思ってした行動ですが、お金を渡す必要もないし、掃除・洗濯・食事の支度は自分で出来ることですね。


こうして家族は現実を冷静に受け止めることができず、妙に「親として今やってあげること!」と勘違い行動をしてしまいがちです。


まして初犯となれば親も子も初めての経験で、本人はその時にどう感じたかはわかりませんが、少なくとも親は 天地がひっくり返る! 奈落の底へ落された! 世も末だ!
大げさではなく、一瞬にして頭の中がグルグル回ります。


今だからこそ冷静に当時のことを思い出してブログを綴っていますが、私たち夫婦も典型的な子離れできない共依存の強い夫婦でした。


今でも共依存が邪魔して、「またお節介やっちゃった」、「また余計なこと言っちゃった」。そんなことは多々ありますが、当時よりは減ってきたと思いたいです。


親の「共依存」という病は厄介でなかなか回復しませんが、本人は回復施設に繋がり仲間と共に生活していけば、親より回復が早いと思います。


親はなかなか「どうしよう?」から抜け出せず、誰にも言えず相談も出来ず何年も年月が経ってしまうことが少なくありません。
それでも運よく薬物使用がばれなかったり、つかまらなければ日々は過ぎていくでしょう。
しかしそれは本人に対しても自分自身にも無駄でもったいない時間です。


何度も書きますが、家族会に参加して親の回復の道を共に歩みましょう~

逮捕されたら

自分の息子が薬物で逮捕され、警察に留置された時のことです。


初めての逮捕だったので、現実を受け止めきれず「夢かもしれない?」と思うこともあれば、こんなことになってしまってどうしよう?


もう親の力でどうにもならない事なのに、自分の職場にも連絡して仕事を辞めるしかないと真剣に思いました。


「おはようございます。社長申し訳ございませんが息子が逮捕されたので私は会社を退職させて頂きます。ご迷惑をおかけしてすいません」


このような内容の電話を夫婦そろってそれぞれの職場にかけました。
そして電話機の前に正座して、ひたすら見えるはずのない電話の相手に頭を下げ続けました。


自分たちの息子の犯罪を自分がしてしまったように責任を感じ、早々にお詫びをしたってことですね。


人生において「薬物」「逮捕」「連行」「留置場」。。。


本人を含め家族全員の人生が終わった。。。そう思ったような記憶があります。


とても家族だけでは解決方法もわからず、この先どうなっていくのか不安だらけです。


泣いてばかりでも解決しません。
ご飯がのどを通らず痩せて体力を落としても無力です。
自分を責めて親が警察に謝りに行っても刑は軽くなりません。


平成30年の静岡県内薬物逮捕総数(覚せい剤、大麻、麻薬、指定薬物含む)は419名です。
静岡県内だけでも一日に1人以上のレベルで逮捕されています。
そしてご家族は苦しまれます。


どうか家族会に参加して、まず自分自身が学んで回復していくことが本人の回復に繋がることを知って下さいね。

ゴールデンウイーク

平成から令和へ。


5月1日は職場の仲間と令和お食事会を我が家で開きました。
皆でテレビを見て食事をしながら、生まれた昭和を語り、新天皇と年齢が近いので色々話は盛り上がりました。


薬物依存症者にとってはゴールデンウイークは危険だということも耳にします。
「春」は精神状態が不安定になりやすく、「大型連休」は仕事も休みで時間を持て余す。
心がウキウキしてしまって。。。なんてことでしょうか?


毎年この時期はご相談や新規で家族会ご参加が増えますが、今年は特に多いです。
三島家族会に関しては、ここ一か月で五人のご家族から相談を受けました。


どのご家族もそれぞれ事情は違いますが、大切なご家族が薬物問題を抱えていることは一致しています。


皆さんのお話を伺うことにより、自分が10年前に家族会に初めて繋がった時のことを思い出し、私なりに「同じ苦しみを抱え、同じ立場です」と伝えさせて頂いています。


勿論、私は警察の人間でもなく、先生でもなく、判決を出す人間でもありません。


しかし、薬物問題のある身内を心配し心を痛めていらっしゃるお気持ちは理解できます。


私は勇気を持ってご相談頂いた方には、自分なりに寄り添う気持ちでおります。


そして是非とも家族会にご参加下さることをお勧めします。
家族会には何人かの方が参加していますので、私以外の方々の意見や体験談を耳にすることが出来ます。
それぞれ事情や地区が違いますので、自分に似ているパターンのお話や、年齢の近い人がいればご参考になると思います。


ビリーブ家族会のホームページは立ち上げ当初から何年も続けていますが、このビリーブ家族会のブログは書き始めて数週間です。
皆さんの目に留まるか不安でもありましたが、パソコンやスマホから見て頂いているようです。


書くことにに不慣れで上手に書けませんが、続けていこうと思います。

イベント参加

先月、某所でダルクの人の話を聞くイベントがありました。


早々たるメンバーで、ダルク施設長数名と、入寮者&スタッフです。


こんな素晴らしい機会はめったにないので、ビリーブ家族会11名で参加しました。


どの方のお話もひきつけられるものがあり、一日一日を生きてきた証を感じます。


ビリーブ家族会では年に数回このようなイベントに参加させて頂いています。
毎年参加しているのは、茨城ダルクフォーラム、びわこダルクフォーラム、スルガダルクフォーラム。
不定期参加は、三重ダルクフォーラム、栃木ダルクフォーラム、秋田ダルクフォーラム、川崎ダルクフォーラム、仙台ダルクフォーラム、高知ダルクフォーラム。
各家族会フォーラム。やっかれんフォーラム。


そしてNAコンベンションはここ数年参加させて頂いています。


参加するのには交通費や宿泊費等は自腹ですが、参加する価値は大いに有ります。


なによりも道中の仲間との交流を大切にしています。


家族会員も高齢化ですが、励まし合ってこれからも参加していくつもりです。
これも本人や自分の回復の大切なことだと思います。