きっと扉は開かれる

なかなかどうして・・・


我が子を思いやり、回復の道であるダルクや中間施設に繋げたいと願う家族。


いやいや自分は問題なく自立していて絶対に行きたくないと言い切る本人。


家族であれどなかなかたどり着かない扉のような気がします。


家族からすれば、もう生活が乱れて身体もどんどん壊れていき精神的にも壊れているのに、本人はどうして自分の状況を理解できないのだろう?


本人にすれば、自分はそんなに迷惑をかけていないのに、どうして家族はわかってくれないのだろう?


概ね、家族と本人との葛藤はこのような状況で数年が経過していきます。
依存症を抱える家族以外の人から見ると、そんなことは本人の問題なのでほっとけばいいし、そんなの自由にしてあげればいいのに・・・と思うでしょう。


私も10数年前に本人をダルクに繋げる際に友人に言われました。
家族と一緒に暮らして衣食住を共にし、常に家族の愛情を注いでいれば薬物から離れて普通の人?に戻ることが出来るのでは?。。。etc。。。


当時の私はダルクに繋げることに必死になり、その為に家族会の仲間に相談し家族会に参加し続けました。
勿論ダルクの方々と状況を共有して最大限のベストな方法を話し合って、タイミングを見計らってダルクに繋がることが出来ました。


極論だと思う人もいますが、本人の薬物問題において家族の現在の仕事を辞めてもいいし、引っ越してもいいし、自分の親に叱られてもいいと覚悟しました。


我が息子であっても人の人生を変えることは、まずは自分の考え方、生き方を変えることだと思います。
偉そうに書きましたが、その渦中では冷静に理解していませんでしたが、10数年経った今は当時を振り返っての自分分析です。
ずっと我が家の薬物問題を相談してきた友人は、その後ずっと理解者であり親友でもあります。


家族はどうしても本人の為にと説教をするように言い聞かせてしまいがちですが、本人から見れば「自分たちの現在の生活を守りたいからだろう」と思うかもしれませんね。


とはいっても、そこは家族です。
家族の本気度が本人に伝わればきっと扉が開きます。


どうか家族は本気のご覚悟を今一度なさって下さいね。

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