昨日のビリーブ静岡家族会の様子

まだまだコロナが心配の中、家族会を実施することが出来ました。
半数の方は三回目接種も終わっているので少しだけ安心感もあります。


新しく参加された方もいらっしゃいました。
始めての参加ということは私も経験ありますが緊張するものです。


どんな人がいるの?
何人くらいいるの?
何をどう話せばいいの?
何か叱られる?


色々不安だとは思いますが、できるだけ安心して参加して頂くように配慮していますので、まだ勇気やタイミングが合わずに参加を躊躇している方がいらっしゃいましたら一度お電話で問い合わせをして頂くのも良いかと思います。


ここ十年でダルクや家族会等のホームページも増えている中、SNSの発信も毎日のように何処かが発信しています。


ビリーブ家族会も簡単ではありますがホームページもパソコンとスマホ両方から見ることが出来るように作っていますし、このブログも毎日ではありませんが発信するようにしています。
それでもまだまだ多くの薬物依存症の問題を抱える家族としてお困りの方の目に留まることが少ないのだと実感しました。


家族には家族の生活や守らなければならないものがあります。
その中で本人を何とかせねばと願う気持ちがあるのなら家族だけの力では限界があります。


「愛情」
これは薬物の問題に関しては間違った愛情を注いでしまうことによって、もっともっと本人に薬物を使わせてしまう愛情に代わってしまうことがあります。


私たち家族会は職場や近所の方や知人に相談できない薬物問題を一緒に考える会です。
本人の回復は家族の回復があってこそです。
本人に薬物を止めるように説得しても家族が薬物依存症に関することを理解していなければ難しいことです。


「どうせ俺の事は何もわかっていない」
「薬物を使ったことにないお前らにこの苦しみがわからない」
「親の思うようにならないさ」
「もう薬物は使わないって言ってるだろう」
「ほっといてくれ」
「金が溜まったらこんな家出ていくから」


これに似た会話が家庭内ではよくある話だと思います。
そのたびに親は「今度こそ本人を信じよう」と思い、本人の回復の為なら何でも協力しようと思います。
残念ながらほとんどの場合、この繰り返しが何年も何十年も続いてしまいます。
本人の心身はどんどん悪化し、親も年を取り続けて体力も気力もなくなっていきます。
数年前のあの時に親が覚悟を決めて行動していれば・・・
という後悔は少なくありません。


私も還暦を過ぎていますが、親が本人の問題で動き回れるのは70歳代だと思います。
本人の回復には最低でも十年だと言われていますので、家族の行動も時間との闘いになります。


まだ本人が十代ならば、ちょっと様子を見るということもありますが、すでに成人していて仕事も出来なくなりつつだったり世間との交わりも少なくなっている場合は、本人は苦しいと思います。
そのような環境で薬物を使い続けることは困難な事です。
出来るだけ早く本人を回復の道に繋がるようにしなければです。
それでも親がいつまでも本人の為だと思い込んで抱えていると、本人の回復の道を邪魔していますね。


もちろん例外もあり、刑務所から出所して親が身元引受人になり一緒に生活して、その後薬物を使うことなく結婚して幸せな家庭を築く人もいらっしゃいます。


でもそれはほんの一握りの方です。


家族会に参加することは、時間的にも体力的にもエネルギーが必要ですが、とても大切なことです。


ビリーブ家族会は月に四回実施しています。
各会場ではメンバーも多少違いますので、色々な助言や体験を聞くことが出来ます。
親自身の時間も大切ですが、近々で問題に直面している時期は特に多くの参加が良いかと思いますので、本人の回復を願うのであれば、どうぞ力を振り絞ってご参加下さい。
本人を回復の道に繋げることは大変なことですが、チャンスとタイミングは何回かあります。
そのチャンスを生かして頂きたいです。


家族会参加を何度も力説してしまいましたが、コロナの問題がありますので慎重にご参加下さいね。

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