裸ん坊の赤ちゃん

人は誰でも生まれてくる姿は「裸ん坊の赤ちゃん」です。


そして生むのはお母さんです。


あの出産の痛みを堪えて我が子が産声を上げ、自分自身の身体の中から出てきた瞬間は、お母さんなら誰でも感動したと思います。
ちなみに私は「ロケットの噴射」の如く我が子が母体から飛び出してきた感覚だったのを覚えています。


その後、家族や多くの人に支えられながら育っていくわけですが、「裸ん坊の赤ちゃん」は色々な衣を纏って育ちます。


ある時からちょっと不似合いで違和感のある衣を纏い、親から見ると?マークが付いていても、本人はその衣を脱ごうとはしません。


どんなに無理やり脱がそうとしても・・・無力です。


その後かなりの年月が過ぎ、落ち着いた衣を纏った本人の姿を目にすることになります。


目の前で起こっている現実を受け入れる家族の葛藤。
出来れば「無かったことにしたい」とも願ってしまう。
「何がどうしてこうなったのか?」と、自分にも本人にも問いただす日々。
「悪い夢でもみているのか?」と、心を叩きまくる。


時計の秒針がずっとずっと長い間反対まわりしても、忘れた頃に正常に回わると信じたいと願う家族です。


今年もわずかとなりましたが、どうか平安でありますように!

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